疲れているはずなのに、終わってしまった寂しさと、18人のコアリを思い出して胸がいっぱいで眠れません。
本当に素晴らしかった。
今年のチームはフラを初めて1年経たないという子がメンバーの半数を占めていたので、最初は私たち指導者も4ヶ月の短期間でどのように導いていくかを何度も話し合いました。
今年でカレフラ最後の4年生のためにも、リーダーをつとめる3年生のためにも、挑戦したいと出場を決めてくれた2年生のためにも、とにかく素敵な道のりにしてあげたい。その一心で私たち講師陣も指導に当たってきましたが、昨日の本番をステージ脇から見た時、彼女たちの今年の道も楽しく輝いていたのだと確信し涙が溢れました。
今年も色々な事がありました。
コンペティションとはその当日だけではなく、出場すると決めたその日から本番までがコンペティションです。この子達にとっても4月のはじめからカレフラ2021は始まりました。そして、昨日がゴールだったわけです。
全てが順調だったわけではなく彼女達の歩いた道にはやはり小さな石も小さな穴もいくつもありました。それをひとつずつ拾って埋めて、怪我をしないように全員で努力してきたと思います。そしてクリアする度に絆というものを得た18人。いかに丁寧に歩いていくか…が私たちのコンペティション街道の歩き方です。もしひとつでもクリアできず誤魔化して進んだとしたら、文化の神様はそれを見逃すはずはなく後悔という形で後で教えてくれることを私は知っています。「後悔の残らないように」とは、とことん全力で向かうことが1番大切ですが、実はそれだけではダメで、どんな小さな障害物も誤魔化さず丁寧に拾い上げクリアしていくことが後悔を生まない秘訣なのだと思っています。後悔を生まないことは決して簡単ではありませんが可能です。今年もダンサーたちはみな丁寧に歩いてきました。私においても今年の歩みの中で導き方の新しい方法を発見したので、次回から早速活かしていきたいと思います。
そして今回は、自分たちの力ではどうにもならない本番の音響トラブルも経験しました。こんなに整えてきたのに、なんてことだと悔やまれるかもしれません。もちろんあってはならない事です。でも、それも含めて今年のコンペなのです。神様が今の私たち、彼女たちに必要なことをさまざまな事を通して教えてくれているのです。音響トラブルもそのひとつかもしれません。全てを受け入れる事が今後の大きな糧となります。
関わる人みな愛すべき人間。
どんな事が起きても強い精神と真心で対応し乗り越える。コンペへの道のりを丁寧に正しく歩むとその強い精神力と優しい心が自然と身につきます。
群馬県立女子大学フラサークルロケラニと指導サポートにあたるハーラウ オ ケアラニは、今年のこの素敵な道のりで得た全ての事をひとつも無駄にする事なく、今日からまたコツコツと頑張っていきます。そしてそんなグループをまた元気に私らしく育てていきたいと思います。
カレッジフラコンペティション2021
群馬県立女子大学
ソロ部門 皆川詩音
ファクトシート賞受賞
優勝(ミスカレッジフラ2021)
団体部門
ファクトシート賞受賞
準優勝
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