top of page
検索
執筆者の写真kealanikane

南ブログ(私の想い)



「悔しいという感情」


先日3番目の息子のスイミング進級テストがありました。4歳から初めたので、もう3年は経ったかな。。

毎月一回チャンスがあり、目標を達成できるとワッペンもらったり進級の証の賞状をもらったり。一緒にはじめたお友達がぐいぐい上のクラスに上がっていく中、マイペースな息子は彼らしいスピードでゆるりと進んでいます。テストが終わり更衣室前で待ち合わせ。手に賞状があれば合格。なければ残念。

そんなことをこの3年間毎月のようにやってきましたが、手にあろうとなかろうと、毎回満面の笑みで楽しかった!と満足そうに帰ってくる息子。スイミングが大好きであることはとても伝わってくるのですが、お友達が進級していくのに自分だけ上がれないことを何とも感じないのかな?と不思議に思ってみたけど、それがこの子の個性なのだなと私もゆるりと構えている感じでした。ところが、つい先日のテストの日。目にいっぱい涙をためて帰ってきました。合格できなかったと泣いたのです。本当に驚きました。この予測もしていなかったはじめての状況に私の方が戸惑ってしまったくらいです。

さぁ、どうしよう。

保護者席から見る限りでは25メートルクロールで綺麗に泳いでいましたが、合格できなかったと言うことはもちろんきちんとした理由があるはず。そして息子の中で誕生した悔しいという気持ちを大切に扱うために、私はその一瞬で言葉を考えたわけです。

この悔しいという気持ちをぜひ成長につなげて欲しい。

悔しさとは負の感情ですが、私にとってはとてもいい感情だと思っています。大袈裟かもしれませんが、悔しいと思えることは武器だとも感じています。人と比べてジェラシーの上で生まれる悔しさはちょっとみっともないのですが、自分自身の中で持っていた目標や志を成し遂げることができなかった時に生まれる悔しいという感情は、人生を生き抜く力になると思うのです。悔しいからもっと努力するという力です。

息子にはじめて生まれた悔しさが、友達は合格したのに自分は不合格だったというジェラシーから生まれたものなのか…自分で目標を立てて頑張ったのにそれが達成できなかったという自分の努力が形にならなかったから生まれたものなのか…

そこが大事だと咄嗟に思った私は、その場では泣いてる息子をギュッとするだけで特に言葉はかけず、この子の気持ちに寄り添う時間を作ることにしました。帰り道に息子の大好きなミルクパンを買ってお茶をしました。リラックスした中で、まず、悔しいという気持ちを持ったことは悪いことではないよとストレートに話し、落ち着いたら何が悔しかったのか教えてとお願いしたのです。

子供が目標を達成できずに悔しくて泣いている時「泣くくらいならもっと頑張りなさいよ」とか「そのくらいで泣かないの」とか「受からないくらいで泣くなんてみっともないよ」とかいうのは悔しいという気持ちや悔しくて泣くという事が悪い事なのだとインプットされてしまうので、極力避けるようにしています。この今までにはなかった泣くほど悔しいという気持ちをただの出来事にせず、その気持ちをあたためてもっと挑戦したい、乗り越えたい、叶えたいに変えていくことのステップにして欲しいなと思うのです。


次の日に息子から、「25メートル止まらず泳ぐことができたのに合格できなかったことが悔しかったんだ」との言葉。どこが足りなかったのかをコーチに聞いてきたらしく、次までにそこを練習すると笑顔で話してくれました。

そうだ!かっこいいぞ!


頑張っても結果が出なく、悔しい思いをするという経験はこれから山ほどあるでしょう。

その時に、「まあいいや」と諦めたり、その結果に不満を持ち誰かのせいにしたり愚痴をこぼしたりするのではなく、原因は何か考え足りないことを見つけたり、もっともっと努力をしたりして、謙虚に悔しさと向き合う強さを身につけていって欲しいです。


美しいバラはトゲの上に咲く。

悲しみのあとには必ず喜びがある。

by ウィリアム・スミス


努力とは頑張りではなく、「成果が出ない時に諦めないという力」だと思うのです。


私は目標に向かっていく人や努力する人が大好きです。息子だけでなくハラウの全ての夢をもつ人に寄り添いその努力に付き合うことが、私のたまらなくじーんとする時間なのだと思います。


子供たちや生徒たちのこれからが本当に楽しみです。

ひとつでも多くの夢や努力に寄り添いたいなと思います。

閲覧数:156回0件のコメント

最新記事

すべて表示

ケアラニ2022を振り返って

まず、指導者という立場において。 生徒の夢を叶える クムの名に恥じることのない人になる 自分の学びを止めない これが私の2022年に1月1日に決めた3つの目標。 この目標は今年で終わりなのではなく来年も再来年も続きます。...

Comments


記事: Blog2_Post
bottom of page